Atelier Kumazのアートワーク

電動ルーターで「ヴェートリガーレ」という技法を用いてガラスアートを制作しているAtelier Kumazです。 新作や制作過程などを綴っていきます。  作品購入(ミンネ)はこちらから:https://minne.com/kumaz708

作品紹介 ~雄大に泳ぐシャチ~ ◆オーダーメイド(Y・C様)◆

こんにちわ&はじめまして(●・(エ)・●)

 

博物フェスティバル、かなり盛り上がっているみたいですね…!

前売り券完売、朝から長蛇の列なんて言うのをチラホラ聞きました。

 

いずれ私もこういう大きなイベントに参加で来たらいいなぁなんて思います。

 

今回は『硝子昆虫作家』であるつのだゆきさんとコラボしたサーカスシリーズと、一部でかなり人気だったタコクラゲを展示していただいていますので、お時間ある方はよければお手に取って見てみてください。

※イベント中はミンネ上ではサーカスシリーズとタコクラゲはご購入できませんので予めご了承ください。

 

イベントの詳細についてはこちらから↓

7月23日、24日の二日間開催されるイベント、【博物ふぇすてぃばる!】

 

※つのだゆきさんのブースは【A-21】です。

 

 

さてさて、本日は宣言通り新作の『雄大に泳ぐシャチ』をご紹介したいと思います。 

 

※今回の記事は少し長めです。予めご了承ください。(写真はいっぱいあるよ!)

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まずは下絵ですが、今回ポイントとなるのはこの4カットです。

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まず、言うまでもなく頭の部分

むっちりと肉厚感のある可愛らしい表情になってます。

シャチホント可愛いですよね。

そしてカッコイイ。

 

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次がこのボディ

むっちりと(以下略

何気に今回結構気を遣ってこのボディ部分にはある表現を施しました。

それについてはまた後ほど…

 

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そして尾びれへと向かって緩やかに引き締まっていくボディその2

ここらへんは最終的に他のところよりも少し暗く表現する場所になります。

というのもどういうことかと言うと

 

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この4つめのカットでわかる通り『水中に潜っていく姿』『水面を目指している姿』が一つの絵として繋がっている作品になっています。

そのため、あくまでも『水面を目指す顔側から光が差し込んでいる』表現と『水中に潜っている尾びれ側』では明暗に差があるほうが、手元でクルクル回した時に楽しさが増すように仕上げてます。

※こちらはプレゼント用とのことでしたので、お相手のお名前をローマ字で書いています。名入れはオーダー時にご希望があればお入れします。

 

ちなみに、今回のオーダーは以前制作した『水面を目指すクジラ』をモチーフにしているのでこういった表現となっています。 



クオリティの高さは常に『前回より今回、今回より次回』と考えてやっていますので、今回は前回のクジラよりさらに表現を高めるよう色々と模索してました。 

 

前置きがだいぶ長くなりましたが、制作工程の一部をご紹介します。

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こちらは1彫り目が終わり(名前はこの時点で仕上げ段階まで彫ってあります)、目の上にある白い模様をボカしているところです。

下のほうが少し暗くなるようにしてあります。

 

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下あごの白い模様も同様にボカしていきます。

以前ならこういうところはマットに白く仕上げて、カゲになるところだけを少しボカすようにしていましたが、少し前にルーターを新調して表現の幅が広がったので、より広げて技術も高めるために今は色々な事を挑戦しています。

 

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次に上から注いでいる光が体に反射しているような表現をほどこしていきます。

今回は黒く残すところも多いですが、ボカす所が非常に多い&面積が大きいので凄まじい時間がかかってます。

 

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その後さらに全体をボカしていって、この段階ですでに2日半ほどたってたりします。

※1日でやれる時間が限られているためですが。

 

クジラの時と同じくらいで完成する見込みで制作していたのですが、結局1週間ほどかかってしまいました。

お待たせしてしまって本当に申し訳ない…!

今後はより早く、より綺麗にできるようさらに技術を磨いていきます。

 

そんな色んな思いが詰め込まれた作品が完成したのがこちらです。

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いかがでしょう。

上から光が差し込み、上のほうは光が反射して少し白くなっていて、お腹は下のほうにむかってカゲになっている感じです。

 

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そしてボディ部分は少しわかりづらいかもですが、背びれのカゲを背びれのすぐ後ろにある白い模様のところに落としています。

 

こちらもマットに全てが白いのではなく、背びれのカゲになるところがうっすらと濃いのですが…

写真じゃなかなかわかりづらいかもですね…笑

 

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そして最後の尾びれの部分はこんな感じです。

尾びれの上のほうは少し白く、明かりが強めになっています。

というのも、潜っていくときに一番上にあるのは尾びれなので、そこのほうが少し光に近い…というのを表現しています。

 

泡の表現が前回より段違いにいい! なんて言われたらめちゃくちゃ嬉しかったり。

結構色々考えてやってみたのですが、まださらに泡っぽくできそうなので、次回にはさらにクオリティがあげられるかと思います。

 

 

そして最後に…

 

ちょっと雑な加工になっちゃいましたが、繋げてみるとこんな感じです。

https://www.instagram.com/p/BIK8p51g0EU/

※作品購入(ミンネ)はこちらから:https://minne.com/kumaz708 

※オーダー等に関してはミンネのメッセージ上か、こちらからお問い合わせ下さい:atelierkumaz@gmail.com

 

写真じゃなかなか伝わらない魅力の一つが、クルクル手元で回しながら色んな角度を楽しむ事

それこそある意味で『立体的な作品』の醍醐味の一つなのかなぁなんて思っています。

 

近々、こちらも動画での紹介もしようかと思いますので、シャチが織りなす短い一つの物語をぜひ楽しんでいただければ幸いです。

 

ここ数日連続で新作紹介ができましたが、次回はまたちょっと間があくかと思われます。

なるべくすぐ紹介できるようにはしますが…果たしてどうなるやら。

 

 

あ、あと、オーダーはいつでもお気軽にお申し付けください

今回の2作品もそうでしたが、他の制作を途中で一度置いてでも最優先で制作いたしますので。

ただ、どうしてもデザイン案をお見せしてから制作、発送とお手元に届くまで10日前後かかってしまうので『明日までに作ってください!』などですとお受けできかねますので予めご了承ください…(≧人≦;)

 

それではまた次回の記事で~(●・(エ)・●)